閾 - gray zone

本パフォーマンスは、作家独自の思想に基づき制作した死者を弔う儀式。サウンドのレイヤーを使い、身体、会場空間、そして外から持ち込んだ黒い箱の中に潜む爆音を混合させる空間を、gray zone/灰色の領域 (閾、又は中間域)と定義する。

哲学者ジョルジョ・アガンベンはアウシュヴィッツの「証言者」としてレーヴィの存在及びその著作を引き合いに出しながら、「かれにとって重要なのは、審判を下すことではない。ましてや赦すことではない」と述べている。またその一方で、「かれの関心を惹いているのは、審判が不可能なもの、犠牲者が処刑者となり、処刑者が犠牲者となるグレイ・ゾーンだけであるように見える」という言辞で以て「灰色の領域」の特徴をまとめている。(参照:Wikipedia)

個人的な問題から、コロナ感染、そして今現在ロシアの軍事侵攻によって起きてしまったウクライナでの戦争まで思考を拡張し、この日本で、この“閉鎖的”で“安全“且つ”守られた”空間で今アクションを起こす意味について問いかけながら制作しました。パフォーマンスでは、現在進行形で亡くなられていくウクライナとロシアの人々の死を弔う黙祷の時間を設け、また独裁者プーチンの“悪魔祓い”を行います。